インフルエンザというのは、ウイルスに感染することによって起こりますが、基本的にインフルエンザウイルスは湿度に弱いという特徴があるため、湿度が低い冬場の時期に大流行することが多いものです。
しかし、なかには夏場であってもインフルエンザウイルスに感染してしまうケースもないわけではなく、特に人の行き来がグローバル化している現代では、こうしたケースもまれではなくなってきています。
もちろん、インフルエンザウイルスにはA型からC型まであって、もともとC型は季節を問わずに感染しやすいという事実はあるのですが、季節的なA型、B型であっても、夏場の感染はあるわけです。
このような場合、タミフルのような抗インフルエンザ薬を病院で処方してもらって、すみやかに服用するのが、インフルエンザからの立ち直りを早める上では効果が高い方法といえます。
ただし、夏場のインフルエンザのなかでも、C型ウイルスが原因のものは、タミフルでは効果がありませんし、また特別に強い薬を飲まなくても完治することが多いようです。
さて、このタミフルですが、飲んだときに苦味が感じられることから、子供には特に不評であるといえます。
飲ませ方の工夫のひとつとして、通常のタミフルではなく、ドライシロップとよばれる、味がついた粉末状のものを処方してもらうという方法があります。
ただし、これもやはり甘みと苦味が混在しているようなものですので、それでもいやがる場合には、さらに飲ませ方を工夫しなくてはなりません。
一般に、タミフルをスポーツドリンクやジュースなどといっしょに飲ませるという方法がありますが、たとえば薬局には子供の服薬用のゼリーなども売られていますので、これを用いるというのも、かしこい飲ませ方といえるでしょう。
ズル休みのため？インフルエンザになる方法
インフルエンザはただの風邪とは言えない病気であり、体力のない人が感染すると亡くなってしまう場合も少なくありません。
なので、わざとかかるというのは非常に危険な行為ですが、健康的な成人男性が会社を休むためにどうしてもインフルエンザにかからないといけないというケースがあるかもしれません。
たとえば、一週間程度休みたいが、有給休暇を使ってしまったため、病気を理由に休むしかない、でも、一週間休むためには会社に出た後、診断書を提出しないといけないので仮病は無理といった場合です。
では、わざとインフルエンザにかかるためにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、インフルエンザは保菌者の近くにいれば確実に感染するというわけではなく、健康な人だとうつらないということも多いです。
ただ、抵抗力がない人はやはりうつりやすいので、あえて徹夜をするなど、体力を落としておくのがいいでしょう。
その状態で保菌者の近く、あるいは人が大勢いるところに長時間いるのです。
電車の中で、マスクをせずに咳をしている人の近くに行くという方法もあります。
家に帰ったら、うがいと手洗いはしないようにしましょう。
もし、インフルエンザウイルスの保菌者が近くにいた場合は、飛沫感染、あるいは空気感染でウイルスを吸い込んでるか、あるいは手にウイルスをつけている可能性があるからです。
手を洗わずにパンなどをつかんで食べると、パンにウイルスがついて体内にウイルスが取り込まれやすくなります。
そして、家の中は出来るだけ乾燥させておきましょう。
体力を落として、のどを乾燥させるために、エアコンの暖房をつけたまま夜更かしをするといいでしょう。
乾燥していると、ウイルスが活動しやすくなるからです。
気管支の炎症の抑え方
風邪をひくと、ウイルスの影響で熱が高くなったりセキが出たりします。
それにより体の抵抗力が下がると、細菌に感染しやすくなります。
そして感染すると、感染した部位を中心に炎症が起こります。
最も炎症を起こしやすいのが気管支です。
炎症を起こすと、黄色や緑色のタンがからんだり、セキが出たりします。
なかなか風邪が治らないという場合や、熱が下がってもタンやセキが続くという場合は、気管支が細菌感染を起こしている可能性が高いです。
ウイルス性の風邪ではないので、市販の風邪薬を飲んでも効き目はあらわれません。
気管支の炎症の抑え方としては、病院で処方される抗生物質の服用が有効です。
抗生物質は、細菌の増殖を抑えつつ、殺菌することができます。
しかし殺菌できてもすぐに炎症がおさまるわけではないので、セキは続きます。
そしてセキをすることが刺激となり、さらに炎症が悪化することもあります。
そのため、気管支を拡張する薬が処方されることもあります。
セキは、炎症により気管支が狭まって空気が通りにくくなっている上、タンが塞いでしまうので、息苦しさを改善するために体が出すものです。
そのため気管支を広げて空気やタンが通りやすい状態にすれば、セキも止まります。
細菌の殺菌とセキを止めることとで、気管支の炎症は徐々になくなっていきます。